デザイン制作事業を行なっている中で、お客様から様々なご相談を頂くのですが、中でも最も多い部類に入るものが、「ランディングページの原稿がうまく書けない」というものです。
どうしてランディングページの原稿がうまく書けないのか・・・その理由は端的に申し上げてしまえば、以下ように一言に集約することができます。
「自分の商品、サービスに関する興味・関心と知識の不足」
これを聞いて「そんな馬鹿な。自分の商品やサービスについては、それを販売している自分自身が誰よりも知っている」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、ランディングページの原稿が書けないという悩みは、残念ながらその事実をはっきりと証明してしまっています。自分の商品がなぜ売れるのか、買いたいと思ってくれるお客さんがいるのか、実のところ自分自身が一番理解していないため、うまく書くことができないのです。
人という生き物は、自分の好きなことや、興味を持っていることであれば、いつまでも話を続けることができます。
例えば、あなたが音楽が好きなら、好きなアーティストの曲について語ることは簡単です。好きなサッカーチームがあれば、そのチームにとってどのようなフォーメーションが適切なのか、自分なりのこだわりを持って語ることができます。要は、知識があれば、自然と口から言葉が溢れてくるものなのです。
かくいう私も、大学生時代にとても好きな日本酒の銘柄があり、そのキャンペーンのアルバイトでデパ地下の試飲販売をしたことがかつてありました。
その際、自分が普段飲んでいるお酒ということもあり、いかにコスパに優れた味わいなのかということや、酒蔵で醸造している杜氏の想い、使っている酒米の生産過程など、ありとあらゆる側面からお客様に説明をすることができました。
結果的に、他の銘柄を購入する予定だったお客様にわざわざ選んで頂き、実際に売上に貢献することができました。
このように、口からスラスラ話せるほどの知識と熱意があれば、それを文章にするだけで十分いい文章になりうるのです。知識と熱意が不足しているのに、文字や数字で煽って購入させようとしても、ユーザーには全く響かないでしょう。
うまく文章が書けないからと言って、表面的な文字や数字だけを使ったコピーライティングや見せかけだけの文章テクニックだけを駆使しようとしても、絶対にうまく行きません。もちろんそうした文章技術を学ぶことも大切ですが、あくまでそれは単なるテンプレートにすぎません。
「自分がうまく文章を書けないのは、書き方を知らないのではなく、単純に商品やサービスに関する知識が不足してるからなんだ」
そのように捉えるだけでも、次に打つべき行動が見えてくるでしょう。一番の問題は、文章が書けないということではなく、文章を書くための知識が自分に備わっていないことなのです。
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