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フリーランス仕事術

【雑感】独学でWebデザイナーのフリーランスになる3つのマインドセット

私は2013年の10月にMacbook Proを購入して、そこで人生で初めてPhotoshopを学び、そこから約半年後の2014年4月にそれまで勤めていた会社を辞めてフリーランスとして独立をしました。そこから早くも2年以上が経ったわけですが、色々と紆余曲折があったものの、念願の自分だけの事務所もできたし、概ね事業は安定してきています。

私が当時Webデザインの勉強を始めた当時、周りにも同じく勉強をしてお金を稼げるようになって会社を辞めたいという人が周りには沢山いました。でも、今振り返ってみると、私のように爆発的な収入ではないものの、コツコツとじっくり仕事を進めて、実績を積み重ねているような人は見当たりません。みんなどこかに消えてしまったり、全然別のことをやっていたりします。

そもそもWebデザイナーなんというものは、資格も免許もなくてもできる仕事ですので、基本的には誰にでもなることが可能です。よくクリエイティブな仕事がしたい!という若者がいますが、そんなのパソコン買ってソフト入れれば、お金を稼げるかは別ですが、明日からでもWebデザイナーとして生きていくことができるのです。プロのサッカー選手とか野球選手になることに比べれば、実に簡単なのです。

でも、こうして誰でも簡単になることのできる職業だからこそ、そこには熾烈な競争があり、与えられた時間でいかにライバルよりもスキルを効率よくレベルアップさせ、それをうまくお客にアピールしていくかが重要になります。

私はWebデザイナーになることをすぐに諦めてしまう人は、この点に気がついていないのだと思います。誰でもなれるからこそ、誰よりも努力しなければいけないのです。

誰よりも頭と目を使って、収入に直結しそうなスキルを死ぬ気で習得していく必要がある。だからこそ、最初はスクールに通ってカリキュラム通りに順番に覚えていくなどといった、教科書的な勉強をしている人は、正直なところ稼げるようにならないでしょう。

会社員として組織の役に立ちたいという仕事であればそれでもいいのかもしれませんが、誰にも縛られずに自由になって、自分の生きたい人生を実現するための手段としてWebデザインという領域を選んだのであれば、今すぐ別の仕事を選んだほうがいいのかもしれません。

私は、Webデザインに限らず、フリーランスになって食べていくためには、最初のスタートダッシュが何よりも必要だと思っています。自分が体験したことのない未知の世界に踏み出し、それまで出会うこともなかった人たちと出会い、経験したことのない物事に直面するためには、それなりのエネルギーと覚悟が必要なのです。

そこで、この記事では、私がフリーランスのWebデザイナーとしてどのような心構えで最初の半年間を過ごして独立することができたか、3つのポイントに絞って書いてみます。

独立できたポイント1:最初はとにかく真似・真似・真似

デザインにせよコーディングにせよ、私は最初から教科書の1ページを読んで試していくということはやっていません。あくまで完成品を見て、それがどうして目の前に完成品となって現れているのか、逐一探っていく方法を取りました。

例えば自分の感覚に合う作品を探してきて、そのソースコードを見てどのようなhtml/cssの構造になっているのか、さらに画像をPhotoshopにコピペしてどのようなレイヤー効果が用いられているのか、隅々まで観察して、実際に自分で模擬作品を作ったみたりもしました。

私が思うWebデザインのいいところは、「目の前に正解があること」だと思います。いくらすごい作品だからといっても、それは単なるパソコンの中だけの世界であり、そこには誰がやっても同じゴールに辿り着く道筋があるはずです。

そしてその作品自体に誰かがお金を払っているのだとしたら、このレベルでお金がもらえるのかと実感できる勉強をしていた方が、教科書を最初からドリル形式でやるよりもよっぽど力がつくと思います。

なので、最初はWebデザインのカリキュラムなどではなく、現実に社会の中で流通しているデザインをとにかく観察することが大切です。

独立できたポイント2:デザインスキルだけではなく、ビジネスの知識が絶対に必要

Webデザイナーとして稼いでいこうと思ったら、私はデザインスキルだけでは仕事がもらえないと思っています。なぜなら、デザインがうまい人なんて、自分の他に無限に存在しているからです。私たちはどんなにWebデザインを学ぼうが、ニューヨークの1流ブランドデザイナーに敵うはずもないということはわかりきっています。

私も正直なところ、デザインは1.5流で構わないと思っています。そこで勝負をしても負けることはわかっていますので。

でも、私がその中で仕事を取るために工夫してきたのは、1流になれないとしても、様々な分野で1.5流になって、それを組み合わせていくという考え方でした。

デザインでも1.5流、マーケティングでも1.5流、コピーライティングでも1.5流・・・でもたとえ1.5流だとしても、これらを横断的に組み合わせれば、単にデザインだけが1流の人に対抗できると考えたのです。

現に、私のクライアントの多くは、私のクリエイティブなデザインスキルを渇望するというより、マーケティングを意識したビジネスに実用的なデザインを求めて依頼をして頂くことがほとんどです。

デザイナーとしての立場で、ネットマーケティングの世界の専門用語などを特に意識することなく共有できるため、お客様のストレスも少なく仕事を進めることができます。

もし稼げるデザイナーになりたいのであれば、PhotoshopやIllustratorをいじっているだけではなく、実際にお金が動いている世界の勉強も必要です。少なくとも、私はそう考えて様々な本や教材を購入してきました。

独立できたポイント3:最初の半年間はとにかく死ぬ気でやる

気持ちの問題と言ってしまえばそれまでなのですが、今思い返してみると私がこうして独立できたのは、「すべての人生を賭けていた」からだと思います。

当時、私は夜の仕事をしていたので、自転車で帰宅中にファミレスにこもってデザインの勉強をして、そこから朝4時に寝て8時に起き、また夕方の仕事までずっと勉強をしていました。「この生活から抜け出したい」という一心でトライしていました。

まあ、特にそのときの仕事が辛かったわけではないのですが、このまま人生に満足したら自分は終わりだと思っていましたし、このままダラダラと生きて年老いて、自分でトイレにも行けなくなって墓場にいくのであれば、むしろ今やるだけやって、駄目だったら死んでやるぐらいの気持ちでやっていました。

私はWebデザイナーになって稼ぎたいのに、自分の人生をぼんやりと考えている人を見るのが苦手です。一刻も早くサラリーマンに戻って、安定した生活を歩んでもらいたいと思っています。

そう、うまくいかない人は、大抵「刺し違える覚悟」が足りません。

もっともっと極端に言ってしまえば、これでうまくいかなかったら「自殺してやる」ぐらい、全人生をかけていない。それでは相手の気持ちを動かすことなんて到底ムリだし、相手が動かない限り、自分の人生なんて変わっていきません。

私は20代の半ば、このまま情熱も野心も枯れ果てて、上司がなんだ会社がなんだとグチグチ文句を言って、不味い酒を飲みながら自分を貶めるような人生はまっぴらごめんでした。もっとこの世界の空は広いし、雲は白い。だからこそ自分は自分らしく、自分が思った通りの人生を実現したいと切実に願っていました。

最終的には「人生をかける覚悟があるかないか」の問題

そんなわけで、最終的にはスキル云々、始めた時期云々ではありません。どんな世界もそうですが、最後は気持ちの強い奴が勝ちます。そしてWebデザイナーに関しては、誰でもなれる分、死ぬ気で努力さえすれば、十分独学でも勝てる世界だと私は思っています。

「こんなの絶対に無理」というのは、毎日24時間の中で23時間取り組み続けて、トイレで血を吐いてから言うべき台詞だと私は思っています。実際のところ人間はそんなにヤワじゃありませんし、そんな状況になる前に何かしら成功することができています。

結局のところ、自分の人生がつまらないのは、自分のせいなのです。

それを悔しいと思って努力とするか、どうでもいいと思って諦めてしまうか。すべての選択は自分にあるのです。

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