Googleのモバイルファーストインデックスの正式導入によって、ランディングページ業界でもスマホ対応させていないページというのは、検索順位が上がらないどころか、PPCにおいても広告ランクに少しながら影響を及ぼす可能性が出てきました。
もはやスマホ対策をしていないランディングページというのは、ビジネスの怠慢であると言える時代になるといえるでしょう。
そんな中で、私は以前からスマホ専用ランディングページ製作というサービスを展開していて、クライアントから「スマホでもしっかりとコンバージョンに結びつくランディングページを製作してほしい」というご依頼を頂きます。
その中で、クライアントの方が以前作った別のランディングページを見せてもらう機会があるのですが、やはり一番認識が不足している観点として、「ファーストビュー」の問題があります。スマホ用のランディングページほど、ファーストビューがおざなりにされているものはありません。
パソコンの文字だけ減らしたものや、レスポンシブでサイズを小さくして一部分だけ見せたものなど、あまり効果的とは言えないデザインが施されていて、ページに訪れたユーザーにとってわかりやすく、悩みを解決してくれり欲求を満たしてくれるページなのか瞬時に理解することができない場合がほとんどです。
あまり知られていない事実ですが、スマホのファーストビューというのは、PCサイトのファーストビューに比べてはるかに重要です。
要するに、このポイントを押さえることができれば、それだけで他のなんとなくスマホ対策しているランディングページを追い抜けるということになります。
スマホユーザーとPCユーザーは利用時のモチベーションが全く異なる
スマホ用ランディングページのファーストビューが重要な理由は、PCユーザーとのモチベーションの違いにあります。
基本的にPCというのは、電源を入れて、ホーム画面が表示されるまで30秒程度待って、そこから検索を始めます。なのでスマホで検索するよりもものすごく検索に手間がかかります。
だからこそ、手元に1秒で検索できるスマホがあるにも関わらず、わざわざPCで検索しようとするのは、その情報を何が何でも手に入れたい、その商品・サービスに関することを真剣に調べたいという欲求があります。例えば、買い物であれば、一番安いサイトを調べたい。旅行であれば、一番安い航空券を手にしたい。といったような欲求です。
つまり、そこまで時間と手間をかけたとしても、PCサイトから得たい情報があるのです。
こうした強い欲求を持っているユーザーに対して、ファーストビューはあまり重要ではありません。いくら第一印象が悪くても、少しでも自分が得するために行動しているわけですから、ページを即離脱することはありません。
PCユーザーは、基本的に検索をするモチベーションが高いのです。
スマホ用ランディングページではファーストビューがダメだと一瞬で離脱する
しかし、スマホの世界になると、話は全く逆になります。
スマホユーザーというのは、一瞬でネットに接続できるため、その使い方の多くは「ひまつぶし」です。電車で移動している最中や、部屋で寝っ転がって操作する場合がほとんどでしょう。
なので、根本的にPCユーザーと比べて少しでも自分の得になる商品・サービスを探すというモチベーションが低く、ちょっとでも気がそれるとすぐに離脱をしてしまいます。開いた瞬間に「これ微妙だな」とか、「読みづらいな」とちょっとでも感じただけで、すぐに別のページに飛んでしまい、もう戻ってはこないのです。
だからこそ、スマホ用ランディングページでは、ファーストビューという最初の第一印象がとても大事になります。
例えば、以下は私がかつて製作した整骨院のスマホサイトのファーストビューですが、これも開いた瞬間に院の雰囲気や院長の人柄、沢山のお客様に支持されていることが直感的にわかるようになっています。
また、こちらも私が製作した英会話教室のスマホサイトですが、これもキャッチコピーや配色を工夫することで、ユーザーに興味をもってもらう設計にしています。
このように、スマホユーザーにとって印象の良いページは、離脱率が低くなり、結果的にその後のコンバージョンにもいい影響を及ぼすことがわかっています。スマホ用ランディングページは、最初の見た目が勝負なのです。
スマホ用ランディングページでは、いくら良い商品・サービスを売っているからといっても、お客さんは勝手に理解してくれるはずだという甘い考えは通用しません。モチベーションの低いスマホユーザーに対して、ファーストビューでしっかりとビジネスを伝えきるという努力をしなければいけないのです。
特に今は中小企業が全くスマホ用ランディングページに対応できていない現状であるため、こうしたファーストビューの重要性を知っているだけでも、周りを出し抜くことが可能です。
単にレスポンシブ対応させたとか、htmlをスマホ対応させたで満足することなく、お客さんにとってわかりやすく、行動しやるいスマホ用ランディングページの構築を目指していきましょう。
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