ランディングページの成果が悪くなってしまった・・・
先日、お客さんからこんなメールが届いていました。
片岡さんに作って頂いたランディングページですが、
最初は成果が出ていたものの、ここ最近になって成約が少なくなってしまいました。この場合、ランディングページのどの部分を修正すべきでしょうか?
運用開始後は結果が出ていたのにも関わらず、時間が経つに連れて成果が出にくくなってきてしまった。
ランディングページをある一定期間以上運用したことがある方なら、必ずぶち当たる問題です。
それでは、このようにLP運用で思ったような成果が出なくなったときに、何を考えて、どのように行動すればいいでしょうか?今回はそれについて簡単に触れてみたいと思います。
一番やってはいけないのは、いきなりランディングページ本体を修正すること
ランディングページ運用で思い通りの結果が出ないときに、まず普通の人がやってしまうことは、ランディングページ自体の内容を変えたり、構成を変更したりすることです。
お客さんに読ませる内容を変更して、もっと魅力的に見えるようにすれば、きっとコンバージョン率が上がる・・・!と考えた上での行動でしょう。
しかし、このパターンは運用で一番犯してはいけない間違いです。
なぜなら、本当にランディングページ本体に原因があるのか、それとも別の部分に成約率が落ちた原因があるのか、しっかりと見極めた上での行動ではないからです。
ランディングページ運用というものは、様々な要素が複雑に絡み合って成立する取り組みです。
広告の入札価格、クリック率、インプレッション数、LP自体のコンバージョン力など数多くの要素がある中で、どれかひとつを取り出して「これが駄目だ!」と言い切ることはよほどの経験がないと非常に困難です。
ランディングページに関する知識と経験がない人ほど、物事をひとつの側面だけから判断しようとしてしまい、「これをやればいい」「とにかくこれをやろう」と安易で短絡的な思考と行動に陥りがちです。
原因には内部要因と外部要因の2種類が存在する
成果が出なくなった場合、闇雲にランディングページを修正する前に、成果が出なくなった原因について深く調査する必要があります。
「原因」というものは、以下の2つに分けることができます。
・内部要因・・・自分の力でコントロールできる要因。ランディングページ本体。広告の設定方法。リンクが正しく表示されているか・・・など。
・外部要因・・・競合他社の出現や、マーケットの大小など、自分の力でコントロールしにくい要因。
ランディングページに修正を加えていく際には、まずこれらの要因を探っていく必要があります。
・成果が出ていたときのアクセス数と、現在のアクセス数
・成果が出ていたときの競合の状況と、今の状況
・成果が出ていたときの・・・・
というように、成果が出ていた時期と現在を比べて、一体何が変化しているのかをデータを採取して把握することが大切です。そうすることで、現時点で何が悪いのかを、「論理的に」把握することができるようになります。
要因をきちんと押さえることをせずに、感覚的に「これがだめなのかな」「この方がいいかも」というノリでランディングページを修正していると、最終的に何が正しくて、何が駄目なのか、全くわからなくなってしまいます。
私が聞いた話では、思っていたような成果が出ないからといって、その度に何十万円も払って色々な会社にLPを作ってもらっているという方がいたそうです。お金があればいいでしょうけど、きちんと原因と結果を抑えて、論理的に運用を捉え直さない限りは、1000万円払っても最適解にはたどり着かなそうですね。
ランディングページは感覚的・主観的に修正していくのではなく、論理的・客観的に修正をしていくべき
こう書くと非常に難しいことのように感じるかもしれませんが、インターネットでマーケティングを行い、商売をする上で最大の利点というのが、「すべて数値化できる」という点です。
街頭でビラやティッシュを配ったりするよりも遥かに正確に自分の商品を欲しがっているお客様に届けることができる時代ですし、たとえビジネスがうまく行かなかったとしても、何が駄目なのか、改善するために何が必要なのか、それを物語っているデータは簡単に手に入る時代です。
よって、決して目の前の結果に踊らされずに、しっかりとデータに基づいたランディングページ修正を行っていくことが、成功への近道といえるでしょう。
目の前の物事に一喜一憂しているうちは、その本質を捉えることはできないでしょう。
この記事へのコメントはありません。