インターネットの発達によって、場所に縛られずに働くことができるようになり、その結果フリーで働く人がどんどん増えてきています。パソコン1台とネットさえあれば、自分のスキルを活かして世界中どこでも、誰とでも仕事ができる時代がすでに到来しているのです。
ですが、その一方で、昔と比べて簡単に起業ができる時代だからと言って、勢いで仕事をやめて独立してはみたものの、まったく食べていくことができずに再び会社員に戻ったり、下手するとコンビニのアルバイトにまで逆戻りしてしまうケースも後を絶ちません。
誰でもフリーで仕事ができる時代ですが、そのままフリーで稼ぎ続けて生きていけるというのは全くの別問題なのです。
フリーで生き続けていくための分岐点とは?
では、この独立・起業した人たちが、長続きするかしないかの分岐点は一体どこにあるのでしょうか?
私はその成功の分かれ道を、起業する本人がどれだけ人生に対して真剣な「覚悟」をもって臨んでいるのか?に尽きると考えています。
なぜなら、私は私なりに「これで失敗したら死んでもいい覚悟」があったからこそ、こうして全くの未経験だったWebデザインという分野を独学して、その後半年間で起業することができたのだと今でも思っているからです。
そもそも私が独立を決意したのは、大抵の人がそうであるように、サラリーマンという生き方が自分に合わないという結論に到達したからでした。(サラリーマン自体を否定しているわけではありません。)
もっと自分には可能性があるんじゃないか、もっと自分の生きたい人生を生きる資格があるんじゃないか。そう感じながら別の生き方を模索し、結果的にひとりでも仕事ができて、かつ充実感を得られるWebデザインという領域を発見したのです。
だからこそ退路を断つという覚悟の元、それまで貯めていた100万円の貯金の中からまず30万円を使って当時最新のMacbook Proを購入し、残りの30万円を使ってデザインやマーケティングに関する教材を買い込み(サラリーマンをしていたので専門学校には通えなかった)、残りのお金は会社を辞めた後の生活費にしようとしました。
それまで少ない給料からちびちびと貯めた貯金を一気に崩すのですから、これはそれなりの覚悟が必要でした。
今思えば、それでよく生き残れたなと思いますが(汗)、その時の私は私と同じ時期に勉強を始めた他のWebデザイナーには絶対に負けないと思うほど睡眠時間を削って勉強して試行錯誤しましたし、案件を獲得できそうな匂いがある場所に出向いて自分をアピールし続けたりしました。
あの頃は、なんとなーくWebデザインを勉強して、なんとなーく仕事に就こうと考えている人間をすべて追い抜いてやるぐらいの気持ちでやっていたと思います。
そして副業として初めてWebデザインの仕事でランディングページを作り、自分の通帳に2万5000円が振り込まれた時、「これは絶対にいける」と思いその翌日には本業の退職届を提出して、独立起業の準備を始めたのです。それはMacbook Proを買ってPhotoshopを初めて触ってから約3ヶ月程度のことでした。
「死ぬ覚悟」でやれば、大抵のことはうまく行く
会社を辞めて事業を起こすとなると、今所属している会社も家族に大反対を受ける場合がほとんどですし、むしろそれでずっと飯を食っていけるのかという不安にも駆られることにもなります。
でも、私は思うのです。
そういう細かな心配事や不安を感じているうちは、まだまだ覚悟が足りない、と。
やるべきことをやっていない、と。
別に今すぐ仕事を辞めなくても、(もちろん会社の規定によりますが)自分の力でお金を稼ぐことは可能です。特にWebデザインの場合であれば、友達のアメブロをカスタマイズするでもいいし、ライブのフライヤーでも作ったりしてお金を稼ぐこともできます。
要するに、フリーランスになることが不安な人ほど、まずはなんでもいいから「もう独立しても大丈夫だ」という気持ちになるまで、死ぬ気で行動してみることが大切です。
私も独立してすでに3年目になりますが、おかげさまで毎月きちんと売上を立てて、毎年黒字をキープし続けることができていますが、今でもこの作業、この領域では誰にも負けたくないという気持ちで仕事をしています。
大丈夫です。死ぬと思っているうちは絶対に死にませんから。苦笑
むしろそれぐらいやらなければ、すぐにライバルに埋もれてしまうと考えた方がいいでしょう。
ライバルに埋もれてしまうということは、すなわち事業撤退ということなのですから。
ぜひ負けても後悔のないくらい、自分の人生のすべて賭けて戦ってみてください。
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