イメージ画像

慰謝料、示談、自賠責保険、後遺障害、過失割合など
不意に起きる突然の交通事故に関する問題を解説。



慰謝料とは?示談金と何が違う?


はじめて交通事故に遭遇した方が混乱してしまうのが
「慰謝料」と「示談金」の違いについてです。

まず両者を明確に区別するところから始めていきましょう。

慰謝料と示談金とは、以下のような定義があります。


  • 慰謝料・・・「精神的苦痛を慰謝するためのお金」
  • 示談金・・・「慰謝料・交通費・休業損害など、交通事故を契機に発生した損害」

要するに、慰謝料は示談金の一部だと考えてください。

そして、慰謝料は「精神的苦痛」に対して支払われるお金ということも
同時にしっかりと理解しておきましょう。

また、交通事故でかかったお金を全部「慰謝料」として請求することもできません。

今一度言葉を整理しておくと、

示談交渉とは、「被害者と加害者(保険会社)が示談金について話し合う」ことです。

示談交渉には、各種法律や、弁護士などの専門家も裁判所も必要ありません。
つまり法律に基づいた金額や計算方法に基づかなくても問題ないのです。
(ただ、これが無知な被害者の落とし穴となる危険があります)

示談金は、法律の影響を受けない。ということを覚えておきましょう。

また付け足しておくと、もしあなたが保険会社との話し合いの中で
いったん示談をしてしまうと、二度とやり直しできないことも
知っておきましょう。示談は民法695条で定めされた”和解契約”なのです。


そして、示談交渉を進める中で、
慰謝料はどうするのか?という話が出てきます。

あくまでも、慰謝料は、示談交渉で決める項目のひとつなのです。


そこで通常、相手の保険会社は「自賠責保険」の基準に基づいた
金額を提示してくるのが基本です。

示談金は法律に縛られませんが、
慰謝料は一定の法律や計算方法によって
算出されたものしか認められないからです。


相手の保険会社は、
自賠責保険の基準よりも低い見積りで金額を
算出してくることが一般的なので、

もし大きな損をしたくない場合は、
弁護士を雇う可能性も視野に入れるべきでしょう。


さらに、示談金と慰謝料の区別をせずに、
そのまま相手の保険会社と示談交渉に望んでしまうことは、
無知がゆえに相手の言いなりになってしまう危険があるので、
しっかりと知識を蓄えて臨みましょう。


サブコンテンツ

このページの先頭へ